絶滅危惧衆とは

 
 日本では職人が生きていけなくなりました。当たり前のつくり方をしていると「そんな高いものは買えない」と言われてしまい、売れないのです。
生産者も生きていかねばなりませんから、安い粗悪な材料を使い、手を抜き、製造助剤、添加剤を使って商品をつくるしか道がありません。買っていただけない商品は残りませんし、買っていただけるのは安いまがい物だからです。そうすることを経済効率・利益追求と、まるでいい会社のように言われます。
お客様は1円でも安いものを買うことがいい消費者だと思い込まされ、低価格のまがい物を基準に商品選びをしてしまうため、当たり前の物を高価と感じてしまいます。実はまがい物の方がひどく割高であることを知らされていません。そうやって世の中ほとんどすべてが偽物になってしまいました。企業を成り立たせるために、社会の仕組みを維持するために、事実は知らされないままなのです。

それでもまだ、ひたすら伝統を守り、そこまでやるかというほど手をかけ愛情をかけ、品質を落とさないよう、嘘をつくことのない物づくりをしている生産者が、かろうじて存在しています。そのような生産者がまだいるというだけで希望が持てますが、残念ながらというか当然というか、経済的には苦しく、このままでは二度と手に入らなくなる商品ばかりです。

本物の職人を失くしてはいけないという切羽詰った想いが、絶滅危惧衆の会という形になりました。
すべてを失くしてしまう前に、私達の価値観をもう一度見直してみませんか。自然とは? 生きるとは? 命をいただく意味は? そういう原点に戻ってみませんか。